症例紹介
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- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
痛み10段階中10が2に!人工関節を回避! 20年以上も左股関節の痛みに悩まされ、人工関節の適応と言われていた60代女性の患者様は、“リペア幹細胞”によって痛みが劇的に軽減しました。10段階中10だった激痛が、わずか半年で2まで改善し、人工関節を回避してご自分の足で歩き続けることができるようになったのです。いったいどのような治療で、このような素晴らしい回復を実現できたのでしょうか。 治療前の状態 幼少時から臼蓋形成不全と診断 12歳時に股関節手術を受けるも40代で痛み再発 20年以上痛み止めで過ごし半年前から悪化 痛みの程度は10段階中10で人工関節の適応 この患者様は幼少時より左股関節の臼蓋形成不全と診断されており、12歳の時に左股関節の手術を受けておられます。その後は股関節の調子は良かったのですが、40代で痛みを感じるようになりました。その後20年以上、痛み止めの内服で過ごされてきましたが、半年前から痛みが悪化し、主治医からは手術の適応と言われました。人工関節は回避したいと再生医療を頼って受診されました。 臼蓋形成不全とは股関節の形成不全で、骨頭への臼蓋のかぶりが浅い状態のことです。若い時期に発見された場合、将来の変形性関節症を予防するために骨盤の骨を切って臼蓋の屋根をかぶせる手術を行うこともあります。しかし軟骨がすり減り末期の変形性関節症に進行してしまうと、人工股関節置換術が選択されます。手術技術や人工関節自体は進歩していますが、人工関節が適応と言われた患者様は不安や心配を抱え、できれば避けたいと思われるはずです。現在の保険診療の範囲では、軟骨を再生させる治療法はありません。 リペアセルクリニックの特徴 詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。 当院では、高齢の方や末期の変形性関節症に対しても、積極的に治療を行い、患者様に満足のいく治療効果をもたらしてきました。この成果は、当院の「細胞の質と量へのこだわり」と「関節内ピンポイント注射」によるものと考えています。 リペアセルクリニックは「股関節の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>左股関節に1億個の幹細胞を2回投与+PRP 左股関節に1億個の“リペア幹細胞”を2回投与いたしました。 治療後の変化 初回投与1か月後に痛みが3まで軽減 最終投与半年後に痛みが2まで改善 人工関節を回避してご自分の足で歩行継続 患者様には左股関節に5,000万個の“リペア幹細胞”を独自のピンポイント注射で計3回投与いたしました。初回投与後1か月には、投与前は10段階中10だった左股関節の激痛が3まで劇的に軽減しました。最終投与半年後には痛みは2とさらに改善し、人工関節を回避することができました。 “リペア幹細胞”が股関節の軟骨欠損部位に確実に届けられ、組織の再生・修復を促したことで、このような素晴らしい回復が実現したのです。20年以上も痛みに悩まされ、人工関節の適応と言われていた患者様が、ご自分の足で歩き続けることができるようになりました。 人工関節が必要と言われた方で、まだまだご自分の足で歩きたい方に、当院の再生医療は新たな可能性を提供します。あなたも新たな一歩を踏み出してみませんか。 当院独自の“リペア幹細胞”、そして国内で珍しい分化誘導技術を用いた“リペア幹細胞プラス”で、『次世代の再生医療』を提供します <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 分化誘導( 1回 )55万円( 税込 ) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 変形性股関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:黄金勲矢
2025.12.26 -
- 脳神経・脊髄の症例
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
ふらつきが消失!書字も改善! 2か月前に脳梗塞を発症し、右半身麻痺と構音障害に悩まされていた30代の患者様。“リペア幹細胞”によって劇的な改善を実現しました。右半身に力が入るようになってふらつきが無くなり、うまく書けなかった文字もしっかり書けるようになったのです。 発症からわずか2か月で治療を開始し、確かな効果を感じていただけたのは、いったいどのような治療だったのでしょうか。 治療前の状態 2か月前に脳梗塞を発症 右半身麻痺と構音障害が後遺症として残る 若干の改善は見られるも回復が心配 まだ30代という若さで後遺症に悩む この患者様は2か月前に脳梗塞を発症し、発症時は右半身麻痺と構音障害が見られました。2か月経った現在、若干の改善は認められましたが、このまま後遺症として残るのではないかと心配され、幹細胞治療を希望されました。まだ30代という若さでの発症だったため、今後の人生を考えると、できる限りの回復を目指したいというお気持ちが強くありました。 脳梗塞の発症直後はリハビリテーションが中心となりますが、保険診療の範囲では、損傷した脳神経を再生させる根本的な治療法はありません。若干の自然回復は期待できるものの、後遺症が残ってしまうケースも多く、特に若い患者様にとっては今後の生活への不安が大きくなります。 “リペア幹細胞”とリペアセルクリニックの特徴 詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。 当院では厚生労働省への届出・受理を経て、2億個の幹細胞一括投与を提供しています。リペアセルクリニック独自の豊富な治療経験から、この投与量の最適化により、治療効果がさらに向上することがわかっています。 これまで主流だった骨髄幹細胞の代わりに、 脂肪幹細胞を使う治療が世界的に広まっています。 脂肪幹細胞は採取が簡単で、患者への負担も少ないだけでなく、 優れた治療効果を発揮することから、新しい再生医療として期待されています。 参考文献: Zuk PA. Mol Biol Cell. 2010 Yousefifard et al., 2020 El-Badawy et al., 2016 脳卒中は再発リスクが高く、軽度の症状でも安心できません。 治療後やリハビリ中の再発リスクに加え、生活習慣病による体質的な問題もあるため、 再発抑制が極めて重要です。 リペアセルクリニックは「脳卒中」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 MRI所見 MRIにて脳梗塞を認めます。 <治療内容>“リペア幹細胞”2億個を計3回点滴投与 この患者様には、“リペア幹細胞”2億個を計3回点滴投与しました。 治療後の変化 右半身に力が入るようになった ふらつきが無くなった 書字がうまくできるようになった こちらは、片足でジャンプをしていただいている様子です。治療前よりバランス能力が向上しています。 点滴投与された“リペア幹細胞”がホーミング効果により損傷した脳神経細胞に到達し、神経の修復・再生を促したことで、このような素晴らしい改善が実現したのです。 こちらは診察時の様子です。 3回目の投与後には、右半身に力が入るようになってふらつきが無くなり、うまく書けなかった文字もしっかり書けるようになるなど、確かな効果を感じていただきました。 脳梗塞の後遺症に悩まれている方、特に発症から間もない方に、当院の再生医療は新たな可能性を提供します。早期に治療を開始することで、より高い回復が期待できます。あなたも新たな一歩を踏み出してみませんか。 投与後の症状の変化を記録していただきました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 脳卒中の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:黄金勲矢
2025.12.20 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
痛み10段階中5が1に!10年悩んだ両膝の痛みから解放 10年間両膝の痛みに苦しみ、立っていることも辛くなって人工関節を勧められていた60代の患者様。“リペア幹細胞”によって痛みが劇的に軽減しました。両膝とも10段階中5だった痛みが1まで改善し、人工関節を回避してアクティブな活動を続けられるようになったのです。 まだまだ元気に動きたいと願っていた患者様が、このような回復を実現できたのは、いったいどのような治療だったのでしょうか。 治療前の状態 10年前から両膝関節痛に悩む 痛み止めを飲みながら過ごしてきた 最近では立っていることも辛い 痛みは両膝とも10段階中5で人工関節を勧められる この患者様は、10年前からの両膝関節痛のため受診していただきました。当時、近くの整形外科で変形性膝関節症と診断されたそうです。以後、痛み止めを飲みながら過ごしてきましたが、最近では立っていることも辛くなってしまいました。レントゲンを再度撮影すると、軟骨のすり減りが進行しており、医師から人工関節を勧められました。まだまだアクティブな活動を続けたい患者様は人工関節を躊躇し、軟骨を再生させる方法を探され、幹細胞治療に辿り着いて当院を受診されました。 一旦人工関節になると、耐用性の問題から活動的に動き回ることができなくなりますし、膝の可動域の制限も出てしまいます。入院期間、合併症のリスク、術後の痛みなども懸念されます。 “リペア幹細胞”とリペアセルクリニックの特徴 詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。 リペアセルクリニックは「膝の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>両膝に“リペア幹細胞”1億個を3回投与+PRP 両膝に“リペア幹細胞”1億個を3回投与いたしました。 治療後の変化 両膝の痛みが10段階中5から1へ劇的に改善 立っていることが辛かった状態から解放 人工関節を回避してアクティブな活動を継続 10年間の悩みから解放 最終投与後には両膝とも投与前10段階中5だった痛みが1まで軽減しました。“リペア幹細胞”が両膝の軟骨欠損部位に直接働きかけ、投与する度に一層ずつ軟骨が再生されていったことで、このような素晴らしい改善が実現したのです。10年間痛み止めを飲みながら耐えてきた痛みから解放され、人工関節を回避してアクティブな活動を続けられるようになりました。 変形性膝関節症で人工関節を回避したい方、まだまだアクティブな活動を続けたい方に、当院の再生医療は新たな可能性を提供します。膝の痛みでお悩みの方はぜひ一度、当院へご相談ください。 当院独自の“リペア幹細胞”、そして国内で珍しい分化誘導技術を用いた“リペア幹細胞プラス”で、『次世代の再生医療』を提供します。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 分化誘導( 1回 )55万円( 税込 ) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:黄金勲矢
2025.12.19 -
- 手・足・肘関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
両母指の痛みが完全消失!手術を回避 1年以上両母指の付け根の痛みに苦しみ、注射も装具療法も先端医療のカテーテル治療も効果がなかった60代の患者様。“リペア幹細胞プラス”(分化誘導)によって両側の痛みが完全に消失しました。右母指は安静時もズキズキと10段階中8だった痛みが0に、左母指も1だった痛みが0になり、仕事で手を使えるようになったのです。 手術も視野に入れていた患者様が、このような回復を実現できたのは、いったいどのような治療だったのでしょうか。 治療前の状態 1年以上前から両母指の付け根に痛み 仕事で手を良く使うため痛みが出現 母指CM関節症と診断 右は安静時もズキズキと痛み8、左は1 この患者様は、1年以上前から出現した両母指の付け根の痛みで当院を受診していただきました。仕事で手をよく使うため、痛みが出てきたのではないかとお話されています。近くの整形外科を受診して、レントゲンで母指CM関節症と診断されました。注射や装具療法では効果がなく、先端医療であるもやもや血管をカテーテルを使って塞栓する治療を受けましたが、やはり効果はなかったそうです。特に右母指は安静にしていてもズキズキとした痛みがあり辛い状態でした。 母指CM関節症とは、親指の付け根のCM関節の軟骨がすり減って痛みが出る障害です。日常生活ではビンの蓋を開けるときなど、物を母指で把持するときに痛みが出ます。 CM関節症の治療は注射や装具、内服などの保存的治療がありますが、効果がない場合には関節固定術や関節形成術が選択されます。関節固定術では、痛みは楽になりますが親指の可動域は制限されます。関節形成術は、可動域は保たれ痛みも楽になりますが、手の力が弱くなってしまいます。 “リペア幹細胞”とリペアセルクリニックの特徴 詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。 リペアセルクリニックは新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>両母指CM関節に“リペア幹細胞プラス”2500万個を1回、“リペア幹細胞”2500万個を2回投与+PRP この患者様には、両母指CM関節に“リペア幹細胞プラス”(分化誘導)2500万個を1回投与し、その後、リペア幹細胞2500万個を2回投与いたしました。 治療後の変化 右母指の痛みが8から0へ完全消失 左母指の痛みも1から0へ完全消失 投与するたびに順調に痛みが軽減 仕事で手を使えるようになった 1回目投与後1か月で、右は10段階中8だった痛みが5へ、左は1だった痛みが0となりました。2回目投与後には右の痛みは3へ軽減し、3回目投与後には両側とも0となりました。 投与するたびに順調に痛みが軽減していき、最終的には痛みは0という最高の結果となり、患者様に大変喜んでいただけました。“リペア幹細胞プラス”(分化誘導)により、骨芽細胞へと変化した幹細胞が軟骨下骨を効率よく再生させ、その上の軟骨も再生されたことで、このような素晴らしい改善が実現したのです。 CM関節症でお悩みの方、手術による可動域制限や握力低下を避けたい方に、当院の再生医療は新たな可能性を提供します。指の小さな関節でも確実に幹細胞を届け、“リペア幹細胞プラス”(分化誘導)により効率的な軟骨再生を実現します。あなたも新たな一歩を踏み出してみませんか。 当院独自の“リペア幹細胞”、そして国内で珍しい分化誘導技術を用いた“リペア幹細胞プラス”で、『次世代の再生医療』を提供します。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 分化誘導( 1回 )55万円( 税込 ) PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:黄金勲矢
2025.12.18
蘇らせる
「再生医療」とは?
ケガをして傷がふさがる、傷跡が少しづつ薄くなる・・
当たり前のようですが、実はそこには細胞のチカラが働いています。
それはあなたの身体の細胞が、
弱ったところを修復するために皮膚になろう骨になろうとしているのです。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを
「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニック大阪院の特長
当クリニックは、 疾患・ 免疫・美容という分野すべてで自己細胞を用いた 最先端の医療を行うことができる国内でも珍しい部類の厚生労働省への届出が受理された医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、 冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないです。
大阪院はカフェのような落ち着いた雰囲気で治療を受けていただけるくつろぎの空間をご用意しております。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い安全性(化学薬品不使用)
- 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC - くつろぎの
空間
厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療
























これによりまだ国内では認可の少ない、自己の幹細胞を点滴で体内に巡らせ内臓などを再生させる治療、「変形性関節症」などの再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与、さらにPRPや幹細胞を用いた肌の再生を、再生医療等安全確保法のもと、自由診療にて提供できるようになりました。自己の幹細胞を用いる再生医療は、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、治療の妥当性・安全性・医師体制・細胞加工管理体制など厳しく審査を行い、適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができ、そこで受理され番号を付与されて、ようやく治療を行うことが可能となります。
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「膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効く?」 「どのような効果があるの?」 膝のつらい痛みを解消するためにロキソニンの服用を検討している方の中には、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 ロキソニン(ロキソプロフェン)は、炎症・痛み・発熱を抑えるために、膝関節の治療でも頻繁に使われる代表的な薬です。 しかし、あくまで「痛みや炎症を一時的に抑える」ための対症療法であり、痛みの原因となっているすり減った軟骨を治したり、変形した骨を元に戻したりする効果はありません。 本記事では、膝の痛みに対するロキソニンの効果や、副作用や服用時の注意点について詳しく解説します。 薬のメリットとデメリットを正しく理解し、痛みをコントロールするための知識としてお役立てください。 また、「膝の痛みを根本から治したい」「薬の効き目が弱い」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術として注目されています。 >>再生医療による膝関節の症例を確認する 当院リペアセルクリニックでは、膝の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効くのか|得られる効果 ロキソニンは膝の痛みの原因となっている「炎症」を抑え、つらい痛みの緩和に有効な薬です。 本章では、ロキソニンの服用で得られる効果について解説します。 ロキソニンの服用で得られる効果 ロキソニンは飲み薬以外にもある 以下で、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 ロキソニンの服用で得られる効果 ロキソニンは、体内で痛みや熱を引き起こす物質「プロスタグランジン」の生成をブロックし、炎症そのものを鎮める働きがあります。 抗炎症作用|膝の腫れや熱感を抑える 即効性|服用後、10〜30分程度で痛みが和らぐ 膝関節などで炎症が起きている場合、プロスタグランジンが大量に作られ、神経を刺激することで強い痛みを生じさせています。 ロキソニンの服用によってプロスタグランジンの産生・働きを抑制し、炎症が鎮まることで、ズキズキとした激しい痛みが和らぐ効果が期待できます。 ただし、痛みの原因となっているすり減った軟骨を再生したり、骨の変形を治したりする効果はないため注意しましょう。 ロキソニンは飲み薬以外にもある ロキソニンの成分(ロキソプロフェン)を含んだ薬には、飲み薬(内服薬)以外にも「貼るタイプ」や「塗るタイプ」の外用薬が存在します。 薬のタイプ 特徴 内服薬(飲み薬) ・全身の痛みや炎症に作用し、幅広い部位への痛みに対処できる ・胃痛や胃もたれなどの全身性の副作用リスクがある 外用薬(湿布、塗り薬など) ・皮膚から成分が浸透し、患部に直接作用する ・胃腸への負担が少ないが、肌トラブルのリスクがある 飲み薬は、飲んでから体内で有効成分が作られ、全身の痛みや炎症に効果が期待できますが、胃腸への負担がかかりやすいというデメリットがあります。 一方、湿布や塗り薬などの外用薬は、成分が皮膚から浸透して患部に直接届くため、全身への副作用リスクを抑えつつピンポイントで痛みをケアできるのが特徴です。 「胃が弱いけれど痛みを取りたい」「特定の場所だけが痛む」といった場合は、医師と相談の上、外用薬を活用するのも良いでしょう。 膝の痛みでロキソニンを服用するときの4つの注意点 ロキソニンは優れた鎮痛効果を持つ一方で、副作用のリスクや使用上の限界もゼロではありません。 飲み薬として服用する際は、以下の4つの注意点を理解しておきましょう。 用法・用量を守る 胃への負担を考慮する 効果が実感できない可能性がある 根本的な改善にはならないことを理解する 以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。 用法・用量を守る 痛みが強いからといって、決められた回数や量を超えてロキソニンを服用することは絶対に避けてください。 ロキソニンの成分であるロキソプロフェンは腎臓から尿として排泄されるため、過剰摂取は腎機能に深刻なダメージを与える恐れがあります。 「1回1錠、1日3回まで(最大180mg)」とし、服用間隔は最低でも4時間以上空けることが基本ルールです。 自己判断で増量しても効果が高まることはなく、副作用のリスクだけが跳ね上がることを理解しておきましょう。 胃への負担を考慮する ロキソニンの代表的な副作用として、「胃痛」や「胃潰瘍」などの胃腸障害が挙げられます。 これは、ロキソニンが痛みを抑えると同時に、胃の粘膜を守る成分(プロスタグランジン)の働きまで抑制してしまうために起こります。 胃が空っぽの状態で服用すると、胃壁が直接荒らされてしまうため、なるべく食後に服用するようにしてください。 胃が弱い方は、医師に相談して胃薬を併用したり、胃粘膜保護薬を処方してもらったりする対策が必要です。 効果が実感できない可能性がある 膝の痛みの原因は一つではなく、ロキソニンが効く痛みと効かない痛みが存在することを理解しておきましょう。 ロキソニンはあくまで「炎症」を抑える薬であるため、炎症を伴う関節炎には効きますが、神経が圧迫されて起こる神経痛や、血行不良による痛みには効果が期待できません。 もし数日間服用しても痛みが変わらない場合は、ロキソニンが痛みの原因に合っていない可能性があります。 効果のない薬を飲み続けることは体への負担にしかならないため、早めに医師に相談し、別の治療法を検討しましょう。 根本的な改善にはならないことを理解する ロキソニンは痛みを一時的に抑制しているだけであり、「膝の病気そのものを治しているわけではない」ことを理解しておきましょう。 薬で痛みが消失すると「治った」と勘違いしがちですが、痛みの原因となっているすり減った軟骨や骨の変形などはそのまま残っています。 痛くないからといって無理に運動や労働を続ければ、知らず知らずのうちに関節の破壊が進行し、薬が切れた時により激しい痛みに襲われることになります。 ロキソニンはあくまで、リハビリや日常生活をスムーズに行うための「サポート役」として割り切って活用しましょう。 膝の痛みに効くロキソニン以外の飲み薬 膝の痛みを抑える薬はロキソニンだけではありません。 体質や痛みの強さ、胃腸の状態に合わせて、医師はさまざまな種類の薬を使い分けます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬) COX-2阻害薬 オピオイド鎮痛薬 「ロキソニンが効かない」「胃が痛くなる」という場合でも、別の薬に変えることで痛みをコントロールできる可能性があります。 それぞれの薬の特徴について見ていきましょう。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) ロキソニンもこのグループに含まれますが、成分を変えることで効果が変わる場合があります。 代表的なものには、ロキソニン以外にも「ジクロフェナク(ボルタレン)」や「イブプロフェン(ブルフェン)」が挙げられます。 得られる効果は概ね同じですが、即効性や鎮痛効果の強さ、副作用のリスクなどが異なるため、自分に合った薬を服用することが推奨されます。 また、胃腸へのリスクがあるため、長期連用は避け、痛みが特に強い時期に限定して使用するなど、医師の指導の下で慎重に扱う必要があります。 アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬) アセトアミノフェンは、炎症を抑える力は弱いものの、脳の中枢神経に作用して穏やかに痛みを和らげる薬です。 「カロナール」が代表的で、大きな特徴として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べて胃腸や腎臓への副作用が少ない点が挙げられます。 そのため、高齢者や胃潰瘍の既往がある方、あるいはインフルエンザの治療中など、ロキソニンが身体的負担で使えない場合の第一選択薬として広く処方されます。 COX-2阻害薬 COX-2阻害薬は、従来の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が持つ「胃が荒れやすい」という弱点を克服するために開発された薬です。 代表的な「セレコキシブ(セレコックス)」は、胃粘膜を守る酵素には影響を与えず、炎症に関わる酵素だけをピンポイントでブロックします。 胃への負担が大幅に軽減されているため、変形性膝関節症のように年単位での長期間の服用が必要なケースに適しています。 オピオイド鎮痛薬 オピオイド鎮痛薬は、他の鎮痛薬で効果が不十分な場合や、副作用でそれらが使えない場合に検討される強い鎮痛薬です。 「トラムセット(トラマドール配合剤)」などが一般的で、脳や脊髄の神経に直接作用して痛みの信号を遮断します。 飲み始めに吐き気やめまい、便秘などの副作用が出る可能性や、長期連用で依存症リスクもゼロではないため、医師の管理下で少量から開始します。 膝の痛みには飲み薬のロキソニンが効く!用法用量を守ろう ロキソニンは膝のつらい痛みを素早く鎮めてくれる効果が期待できる薬ですが、あくまで「一時的な助け」として正しく付き合うことが大切です。 本記事で解説してきた以下のポイントを押さえて、膝の痛みをコントロールしましょう。 炎症を抑える即効性があり、急性期の痛みに有効 胃への負担を減らすため、食後の服用や胃薬の併用を心がける 痛みが消えても根本的な治療ではないことを理解する 膝の痛みが長引く場合や、薬の効果が弱いと感じる場合は、服用を続けずに必ず医療機関に相談してください。 ヒアルロン酸注射やリハビリ、あるいは手術や近年注目の「再生医療」といった、他の治療を検討するタイミングかもしれません。 自分の膝の状態を正しく知り、後悔のない選択をして健康な足を守りましょう。 長引く膝の痛みには「再生医療」も選択肢の一つ ロキソニンなどの痛み止めが効かないなど、つらい膝の痛みには「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 適応症例は多岐にわたり、変形性膝関節症による膝軟骨のすり減りや半月板損傷、靭帯断裂などの外傷にも効果が期待できます。 以下の動画では、変形性膝関節症と半月板損傷を合併している患者さまの症状が再生医療によって改善した症例を紹介しているので、併せてご覧ください。 https://youtu.be/NbYAdVr0ez4?si=3gN8ruXtp6yuCvQ- 現在、当院リペアセルクリニックでは、膝の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、お気軽にご相談ください。
2025.12.26 -
- 脳梗塞
- 頭部
橋梗塞を発症し、「手足がしびれて動かしにくい」「呂律(ろれつ)が回らずうまく話せない」 などの症状に見舞われると、今後の生活への不安は計り知れないものでしょう。 橋(きょう)は、脳から全身に指令を送る神経が集まる重要な「中継地点」であるため、橋が詰まると運動機能や感覚に深刻な影響が出るのが特徴です。 しかし、発症直後からできるだけ早期に適切なリハビリテーションを開始し、根気強く続けることで、多くの機能は回復の可能性を秘めています。 本記事では、橋梗塞の症状・後遺症だけでなく、具体的なリハビリプログラムについて詳しく解説します。 また、橋梗塞をはじめとする「脳梗塞」の症状や後遺症には、リハビリと併せて「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞や血管の再生・修復を促す医療技術です。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=bPnN-YWI_mZf6ZMU 当院リペアセルクリニックでは、橋梗塞の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 橋梗塞で現れる主な症状・後遺症 橋(きょう)は、大脳からの指令を全身に伝え、逆に全身からの情報を脳へ送るための「神経の交差点」です。 そのため、運動・感覚・意識といった生命維持に関わる重要な機能にさまざまな影響が現れます。 症状・後遺症 特徴 運動失調 力はあるのにバランスが取れず、スムーズに動けない 運動麻痺 手足が動かない、重度では「閉じ込め症候群」となる 意識障害 呼びかけへの反応が鈍くなる、昏睡状態になる 呼吸障害 呼吸のリズムが乱れる、自発呼吸が難しくなる 感覚障害 顔や手足にしびれが出たり、温度や痛みを感じにくくなる 嚥下障害 食べ物をうまく飲み込めず、むせやすくなる それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。 運動失調 運動失調は、手足の筋力自体は保たれているにも関わらず、筋肉を動かすタイミングや力の調節がうまくいかなくなる状態です。 「ボタンがうまく留められない」「歩くときに酔っ払ったようにふらつく」といった症状が現れ、日常生活動作がぎこちなくなります。 小脳との連携が遮断されることで起こり、転倒のリスクが高まるため注意が必要です。 運動麻痺(閉じ込め症候群) 運動麻痺は、脳からの指令が手足に伝わらなくなり、片側または両側の手足が動かせなくなる状態です。 特に橋梗塞で恐れられるのが、意識は清明であるにもかかわらず、眼球運動以外のほぼ全ての運動機能が失われる「閉じ込め症候群(ロックドイン症候群)」です。 言葉を発することも身動きも取れませんが、感覚や聴覚は保たれているため、患者さまは大きな精神的苦痛を感じることになります。 意識障害 橋には、人間が目を覚まして活動するための覚醒レベルを維持する「脳幹網様体(のうかんもうようたい)」という神経回路が通っています。 ここがダメージを受けると、呼びかけても目が開かなかったり、一日中ぼんやりとしていたりする意識障害が生じます。 重症の場合は昏睡状態に陥ることもあり、リハビリを開始する前提となる「目覚め」が得られるかどうかが、その後の回復を左右する大きな要因となります。 呼吸障害 橋には、呼吸のリズムや深さを調節する「呼吸中枢」が存在するため、障害されると自発的な呼吸が困難になることがあります。 呼吸が浅くなったり、不規則になったりするチェーンストークス呼吸が見られる場合や、重度で呼吸が停止し、人工呼吸器による管理が必要になるケースもあります。 生命維持に直結する症状であり、急性期には厳重な管理が求められます。 感覚障害 感覚障害は、「温かい・冷たい・痛い」といった感覚や、「触れられている」という触覚が鈍くなったり、逆に過敏になって異常な痛み(しびれ)として感じたりします。 橋梗塞の特徴的な症状として、顔面と体幹で反対側に障害が出る「交代性感覚障害」が現れることがあります。 例えば「右側の顔」と「左側の手足」がしびれるといった現象で、これにより熱いものに触れても気づかず火傷をするなどの危険性が高まります。 嚥下障害 嚥下障害は、舌や喉の筋肉を動かす神経が麻痺し、食べ物や飲み物をスムーズに胃へ送り込めなくなる状態です。 食事中にむせたり、食後に声がガラガラしたりするだけでなく、気管に食べ物が入ることで「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を引き起こす大きなリスク要因となります。 栄養摂取が難しくなるため、回復期には飲み込みの訓練が優先課題となることも少なくありません。 橋梗塞の症状に対するリハビリプログラム 橋梗塞のリハビリテーションは、失われた機能を回復させ、残された能力を引き出すために主に3つのリハビリを行います。 理学療法(PT):起きる・歩くなどの「基本動作」 作業療法(OT):着替え・食事などの「生活動作」 言語聴覚療法(ST):話す・飲み込むなどの「コミュニケーション・嚥下」 以下でそれぞれどのようなリハビリを行うのか確認していきましょう。 理学療法 理学療法は、主に「身体を大きく動かす機能」の回復を担当し、寝返りから歩行まで、移動に関わる基本的な動作の獲得を目指したリハビリを行います。 橋梗塞では運動失調(バランス障害)が起きやすいため、単に筋力をつけるだけでなく、重心を安定させる訓練が重要視されます。 まずはベッド上での関節運動や寝返りの練習から始め、状態が安定すれば平行棒を使った立ち上がり訓練、そして杖や装具を用いた歩行訓練へと段階的に進めていきます。 ふらつきによる転倒を防ぎ、安全に移動できる手段を確保することが大きな目的です。 作業療法 作業療法は、手先の細かい動きや日常生活を送るうえで必要な「応用的な動作」の練習などのリハビリを行います。 食事をする、服を着替える、トイレに行く、入浴するといった退院後の生活に直結する動作を実際の道具や場面を想定し、繰り返し練習します。 また、橋梗塞により手足の感覚が鈍っている場合は、さまざまな素材に触れて感覚を取り戻す訓練や、麻痺していない側の手(健側)を上手に使って生活を補う「代償手段」の獲得も目的としています。 「自分でできること」を一つずつ増やし、生活への自信を取り戻すプロセスです。 言語聴覚療法 言語聴覚療法は、コミュニケーションに関わる「話す・聞く」機能と、生命維持に不可欠な「食べる(飲み込む)」機能の回復を目的とします。 橋梗塞の特徴である「構音障害(呂律が回らない)」に対しては、舌や唇の運動、発声練習を行い、相手に伝わりやすい話し方を習得します。 また、命に関わる「嚥下障害」に対しては、ゼリーなどの飲み込みやすい食品を使って喉の動きを確認したり、誤嚥しにくい姿勢や食事形態を調整したりする訓練を行います。 口から美味しく安全に食べることは、生きる喜びや体力の回復に直結する重要なリハビリといえるでしょう。 橋梗塞の症状に対するリハビリのポイント 橋梗塞による後遺症を少しでも軽減し、残された機能を伸ばすためには、リハビリテーションに取り組む「タイミング」と「期間」が重要です。 できるだけ早期から開始する 退院後もリハビリを継続する 脳の回復力を無駄にせず、また一度取り戻した機能を維持し続けるために、これら2つのポイントを意識して治療計画に向き合いましょう。 できるだけ早期から開始する リハビリテーションは「症状が落ち着いてから」ではなく、発症直後からできるだけ早く開始するのが現代医療の基本です。 バイタルサイン(血圧や脈拍など)が安定していれば、発症から数日以内には、ベッドの上で関節を動かしたり、座る練習を始めたりします。 これは、過度な安静によって筋力が衰えたり関節が固まったりする「廃用症候群」を防ぐためです。 また、発症から3〜6カ月間は脳の回復機能が最も活発な時期といわれており、この「ゴールデンタイム」に集中的なリハビリを行うことが、予後を大きく左右します。 退院後もリハビリを継続する 病院を退院することは治療のゴールではなく、生活の場で機能を維持・向上させるための新たなスタートです。 回復期リハビリテーション病棟などでの集中リハビリ期間が終わった後も、自宅で何もしなければ、せっかく回復した機能も徐々に低下してしまいます。 これを防ぐため、介護保険を利用した「通所リハビリ(デイケア)」や「訪問リハビリ」を活用し、専門家のサポートを受け続けることが大切です。 また、散歩や家事といった日常の動作そのものをリハビリと捉え、生活の中で意識的に体を動かし続ける習慣をつけることが、再発予防につながります。 橋梗塞の症状改善には適切なリハビリの継続が重要 橋梗塞は、運動や感覚を司る重要な神経が集まる場所で起こるため、症状は多岐にわたりますが、適切なリハビリを根気強く続けることで機能回復の道は開かれます。 本記事で紹介した橋梗塞におけるリハビリのポイントを押さえておきましょう。 理学療法・作業療法・言語聴覚療法を組み合わせ、症状に合ったプログラムを実践する 発症早期から開始し、退院後も生活の中でリハビリを習慣化する 焦らず長期的な視点を持ち、少しずつの変化を前向きに捉える 「もう元には戻らない」と悲観するのではなく、残された機能や回復の可能性を信じて、一日一日の積み重ねを大切にしてください。 また、橋梗塞をはじめとする「脳梗塞」の症状や後遺症の治療には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞や血管の再生・修復を促す医療技術です。 >>再生医療によって多発性脳梗塞が改善した症例(50代女性) 当院リペアセルクリニックでは、橋梗塞の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。
2025.12.26 -
- 糖尿病
血糖値を下げるためのインスリンを分泌するβ細胞は、一度破壊されてしまうと完全に元通りにすることは、一般的な治療では非常に困難とされています。 そのため、「糖尿病になったら治らない(完治しない)」と言われています。 しかし、従来の治療でも、症状が落ち着いて健康な人と大きく変わらない状態を指す「寛解(かんかい)」を目指すことは可能です。 本記事では、糖尿病がなぜ治らないと言われるのか、現在の治療目標となる寛解について詳しく解説します。 「治らない」という言葉の真意を正しく理解し、病気とうまく付き合いながら健康な人生を送るためのヒントとしてお役立てください。 また、従来の治療では完治しないとされている糖尿病に対して、損傷した膵臓の機能改善が期待できる「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した膵臓や血管の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックでは、糖尿病の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 糖尿病はなぜ治らないと言われるのか【1型・2型】 糖尿病が「治らない」と言われる理由は、血糖値を調節する膵臓(すいぞう)の機能や、遺伝的な体質を根本から「発症前の状態」に戻すことが医学的に難しいからです。 1型糖尿病|破壊された膵臓を再生できないため 2型糖尿病|体質を変えられないため 糖尿病は、風邪が治るようにウイルスが消えて元通りになるのとは異なり、「症状をコントロールし続ける必要がある病気」と捉えられています。 それぞれのタイプごとに、なぜ完治が難しいのか、そのメカニズムを見ていきましょう。 1型糖尿病|破壊された膵臓を再生できないため 1型糖尿病は、自己免疫の異常などが原因で、インスリンを分泌する膵臓の「β(ベータ)細胞」が破壊されてしまうタイプです。 現在の標準的な医療では、一度死滅してしまったβ細胞を自然に再生させたり、修復したりすることはできません。 体内でインスリンを作ることが物理的に不可能になってしまうため、長期にわたって外部からインスリンを補い続ける必要があります。 しかし、近年の治療では、自己細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を促す「再生医療」が注目されています。 >>再生医療の治療について確認する 2型糖尿病|体質を変えられないため 2型糖尿病は、遺伝的な「インスリンの働きが弱い体質」に、過食や運動不足などの環境要因が重なって発症するタイプです。 治療によって血糖値が正常に戻ったとしても、それはあくまで良い状態を保っているだけであり、「糖尿病になりやすい体質」そのものが変わったわけではありません。 正常な数値に戻った後に以前のような生活習慣に戻れば、休ませていた膵臓に再び負担がかかり、いつでも高血糖の状態に逆戻りしてしまう可能性があります。 適切な治療を続けていれば症状が落ち着いた状態を維持できるケースもあるため、自己判断で薬を中止しないようにしましょう。 糖尿病の完治は難しいが「寛解」は目指せる 現代の医療において、糖尿病を完全に治す「完治」は難しいものの、症状が落ち着いた状態を指す「寛解(かんかい)」を目指すことは可能です。 糖尿病からの回復を諦める前に、まずは「寛解」について正しく理解しておきましょう。 完治と寛解の違い 糖尿病の寛解を妨げる要因 以下で詳しく解説していきます。 完治と寛解の違い 完治と寛解の大きな違いとして、「再発の可能性」や「経過観察の必要性」が挙げられます。 項目 完治 寛解 状態 病気の原因が完全に治った状態 症状が落ち着いている状態 薬の使用 不要 必要(不要になるケースもある) 再発リスク 基本的になし 治療、生活習慣次第であり得る 経過観察の必要性 不要 定期的なチェックが必要 完治とは、病気の原因が完全に消失し、再発の可能性がなくなった状態を指しているため、治療や経過観察などは不要です。 一方で、寛解は病気の原因は消失していないものの、症状が落ち着いている状態のことを指します。 あくまで「現時点で症状が落ち着いているだけ」なので、薬の服用や経過観察は医師の判断に従う必要があります。 糖尿病の寛解を妨げる要因 全ての人が寛解に至るわけではなく、罹患期間の長さや膵臓(すいぞう)の機能低下が大きな壁となることがあります。 糖尿病の寛解を妨げる要因は、以下のとおりです。 罹患期間が長い|発症してから長期間放置したり、高血糖の状態が長く続いたりしている インスリン分泌機能の低下|膵臓の細胞が破壊され、自力でインスリンを出す力がほとんど残っていない 重度の肥満|内臓脂肪が多く、インスリンの効きが悪い状態(インスリン抵抗性)が改善されていない 複数の要因が重なっている場合は、インスリンを出す機能(β細胞の機能)が既に限界を迎えている可能性が高く、寛解へのハードルが上がるとされています。 しかし、これらに当てはまる場合でも、合併症を防いで現状を維持することは可能です。 糖尿病の寛解を目指すための治療法 糖尿病の寛解を目指すために重要なのは、疲弊した膵臓(すいぞう)を休ませ、本来の機能を取り戻す環境を作ることです。 主に以下の治療を組み合わせて行います。 薬物療法|膵臓の負担を減らし、血糖コントロールを助ける 運動療法|インスリンが効きやすい体を作る 食事療法|血糖値の急上昇を防ぎ、膵臓への刺激を抑える それぞれの治療法について詳しく確認していきましょう。 薬物療法 糖尿病における薬物療法では、インスリンの分泌を促進させたり、血糖値を下げたりする効果が期待できる内服薬や注射を用います。 高血糖の状態が続くと「糖毒性」によってさらにインスリンが分泌されにくくなる悪循環に陥るため、薬を使って強制的に血糖値を下げることで、この糖毒性を解消し、膵臓を休息させることができます。 薬物療法によって機能が改善すれば徐々に薬を減らし、最終的に薬に頼らなくても血糖値が正常範囲でコントロールできるケースもゼロではありません。 自己判断で中断せず、医師の指示通りに服薬することが寛解への第一歩です。 運動療法 糖尿病における運動療法では、血液中のブドウ糖を筋肉に取り込ませて直接血糖値を下げる効果と、インスリンの効きを高める長期的な効果が期待できます。 特にウォーキングなどの「有酸素運動」とスクワットなどの「筋力トレーニング(レジスタンス運動)」の組み合わせが効果的です。 筋肉量が増えると、それだけ糖を消費する容量が大きくなるため、太りにくく血糖値が上がりにくい体作りにつながります。 まずは医師の判断のもと無理のない範囲で、ウォーキングやスクワットなどの運動を習慣化してみましょう。 食事療法 糖尿病における食事療法の目的は、膵臓に過度な負担をかける「食後の急激な血糖上昇(血糖スパイク)」を防ぐことにあります。 食事療法の主なポイントは、以下のとおりです。 規則正しい食生活を送る|1日3食をしっかり食べる 栄養バランスを意識する|炭水化物・たんぱく質・脂質をバランス良く摂る 食物繊維豊富な食品を摂る|野菜・海藻・きのこ類を積極的に摂る 低GI食品を選ぶ|玄米・そば、大麦など血糖値が上がりづらい食品を選ぶ 炭水化物(糖質)の量を適正にコントロールしつつ、食物繊維が豊富な野菜から先に食べる「ベジファースト」を実践するだけでも、血糖値の上昇は緩やかになります。 「何を食べるか」も大切ですが「どう食べるか」を見直すことで、インスリンの無駄使いを防ぐことにつながります。 糖尿病の根本治療に期待されている再生医療 従来の治療では「完治が難しい」とされていた糖尿病ですが、近年では「再生医療」による治療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した膵臓や血管の再生・修復を促す医療技術です。 低下した膵臓の機能が改善することで、薬に頼らずともインスリンの分泌量を増加させたり、血管内で糖の吸収を促進したりする効果が期待できます。 以下の動画では、再生医療によって糖尿病性網膜症が改善した症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/kwfVj9ukcwg?si=ebPSn7p7idj4Ne1m 当院リペアセルクリニックでは、糖尿病の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 糖尿病はなぜ治らないのか|適切な治療で「寛解」を目指すことが大切 糖尿病は、一度発症すると膵臓の機能を完全に戻す「完治」は難しい病気ですが、適切な治療で健康な人と変わらない状態である「寛解」は十分に目指せます。 「治らない」という言葉に悲観せず、まずは主治医と相談しながら、ご自身に合った治療法を根気よく続けていくことが大切です。 また、近年の糖尿病の治療では、損傷した膵臓の機能改善が期待できる「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した膵臓や血管の再生・修復を促す医療技術です。 現状の治療に限界を感じている方は、糖尿病の新たな治療選択肢としてぜひご検討ください。
2025.12.26 -
- 脳出血
脳出血と診断を受け、これからの生活や自宅でのケアに大きな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 急性期の予断を許さない状況から、リハビリを経て在宅生活へと移行する過程で、求められる看護や介護のポイントは刻々と変化します。 本記事では、脳出血における入院中の看護ケアの視点から、退院後にご家族ができる在宅サポートの具体的な内容について解説します。 「何を見ておけばよいのか」「どう支えればよいのか」を知ることが、患者さまだけでなく、支えるご家族自身の心の負担を軽くする第一歩となるでしょう。 また、懸命なリハビリを続けても改善しない場合は、損傷した脳細胞の改善が期待されている「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞の再生・修復を促す医療技術です。 >>再生医療によって脳出血の後遺症が改善した症例(80代女性) 当院リペアセルクリニックでは、脳出血の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 脳出血の看護における観察項目 本章では、脳出血の入院中の看護における観察項目について解説します。 看護師が頻繁に訪室し、患者さまの様子を細かくチェックするのは、命に関わる「再出血」や「脳のむくみ」の兆候をいち早く見つけるためです。 ご家族から見ると「寝ているのに何度も起こされて可哀想」と感じることもあるかもしれませんが、発症直後は以下の項目を常に確認し、容態の急変を防ぐことが何より重要となります。 意識の状態(呼びかけに対して目を開けるか、話せるか) 血圧や脈拍の数値(高すぎないか、乱れていないか) 手足の動きや麻痺の進行(握る力に変化はないか) 瞳孔の様子(左右の目の大きさに違いはないか) 看護師は機械の数値だけでなく、患者さま本人の「小さな変化」を観察しています。 もし面会中に「さっきより呼びかけへの反応が鈍い気がする」といった変化を感じた場合は、遠慮なく看護師にお伝えください。 ご家族の「いつもと違う」という直感が、早期発見のきっかけになることも少なくありません。 【在宅】脳出血の看護で家族ができること 退院後の在宅生活を支えるためには、ご家族による直接的なサポートと、公的な支援制度を組み合わせることが重要です。 本章では、脳出血の在宅看護でご家族ができることについて解説します。 日常生活のサポート 生活環境の整備 要介護認定の申請 地域の介護サービスの活用 施設介護サービスの検討 すべてをご家族だけで背負う必要はありません。 「できることは本人に任せる」という視点を持ちつつ、プロの手も積極的に借りることで、無理のない介護体制を整えていきましょう。 日常生活のサポート 脳出血の在宅看護でご家族ができることは、患者さまが退院した後の日常生活をサポートすることです。 しかし、食事や移動の介助では「手伝いすぎない」ことが大切で、本人ができる動作までご家族が手伝ってしまうと機能回復の機会を奪うことになりかねません。 「ボタンを留めるのだけ手伝う」「転倒の危険がある場所だけ支える」など、本人ができない部分や危険がある場所だけサポートする工夫が必要です。 また、食事中は誤嚥を防ぐため、上体をしっかり起こし、飲み込みを確認しながらゆっくり進めましょう。 生活環境の整備 転倒による怪我を防ぐため、麻痺の状態に合わせて生活環境を見直すことも大切です。 まずは本人がよく通る動線に手すりを設置し、わずかな段差もスロープにして転倒リスクを下げられるように工夫しましょう。 また、床に置かれたコード類もつまずきの原因になるため整理が必要です。 介護保険を利用すれば住宅改修費用の補助を受けられる場合があるため、ケアマネジャーに相談することをおすすめします。 要介護認定の申請 介護サービスの費用負担を減らすための「要介護認定」の申請を代行するのもご家族だからこそできることです。 申請から結果が出るまで約1カ月かかるため、退院前から医療ソーシャルワーカー等と連携して手続きを進めておくとスムーズです。 認定されれば1〜3割の自己負担でサービスを利用でき、ご家族の介護負担を大きく減らすことができます。 地域の介護サービスの活用 長期的な在宅生活には、訪問看護やデイサービスなどのプロの力を借りることが不可欠です。 これらは本人の機能維持だけでなく、ご家族が介護から離れて休息する(レスパイト)ためにも重要です。 「訪問系」「通所系」「宿泊系」など多様なサービスがあるため、ケアマネジャーと相談しながら、ご家族だけで抱え込まない体制を整えましょう。 施設介護サービスの検討 自宅での介護が限界だと感じたら、無理をせず施設入所を検討することも前向きな選択肢です。 リハビリ中心の「介護老人保健施設」や、長期ケアを行う「特別養護老人ホーム」など、状況に合わせた施設があります。 施設利用は決して「患者さまを見放す行為」ではありません。 お互いが共倒れせず、笑顔で過ごせる適切な距離感を保つために、専門施設のサポートを頼ることも大切です。 脳出血の看護における注意点・ポイント 脳出血の在宅看護において、身体的な安全確保はもちろんですが、患者さま自身の「意欲」や「尊厳」を守るような関わり方が大切です。 本章では、脳出血の看護における注意点やポイントについて解説します。 本人ができることを妨げない 精神的なケア・サポートを大切にする 飲み込みやすい食事を提供する 良かれと思った手助けが、かえって回復の妨げになってしまうこともあります。 以下でそれぞれの注意点やポイントを確認していきましょう。 本人ができることを妨げない 本人ができることでも時間がかかるなどの理由から動作を先回りして手伝ってしまうことは、リハビリの観点からは推奨されません。 着替えや食事など、時間がかかっても自分でできることは本人に任せることが、身体機能の維持と「自分でもできる」という自信の回復につながります。 ご家族にとっては「やってあげた方が早い」と感じる場面も多いですが、見守ることも重要な看護ケアの一つです。 日常生活のサポートは、本人がどうしてもできない部分だけに留め、達成できた時には共に喜びを分かち合う姿勢を持ちましょう。 精神的なケア・サポートを大切にする 脳出血の後遺症による身体の不自由さは、患者さまに想像以上の喪失感やストレスを与え、うつ状態や感情の不安定さを引き起こすことがあります。 急に泣き出したり、怒りっぽくなったりすることもありますが、これは脳のダメージや病気に対する受容の過程によるものです。 励ますよりも、気持ちに寄り添い、話をじっくり聞く姿勢を見せることが患者さまの心の安定につながります。 本人の不安や焦りを否定せず、今のありのままを受け入れる温かいサポートを心がけることが大切です。 飲み込みやすい食事を提供する 麻痺の影響が喉や舌に残っている場合、飲み込む力が弱まり、食べ物が気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)性肺炎」のリスクが高まります。 パサパサしたものや水分はむせやすいため、片栗粉や市販のとろみ剤を活用して、まとまりやすく飲み込みやすい形態に調整しましょう。 また、食事中は顎を少し引いた姿勢を保つことで、気管への誤入を防ぎやすくなります。 患者さまが食べる楽しみを損なわないよう、見た目の彩りにも配慮しつつ、その日の体調に合わせて固さや大きさを工夫することが大切です。 脳出血の治療計画とは|主な治療法 脳出血発症直後の治療において優先されるのは、「出血をこれ以上広げないこと」と「脳の腫れ(浮腫)を抑えること」です。 本章では、脳出血の治療計画について「内科的治療」と「外科的治療」の治療法を解説します。 内科的治療 外科的治療 出血の量や場所、患者さまの意識レベルによって、薬で様子を見るか、手術で血腫を取り除くかが判断されます。 医師から提示される治療方針を正しく理解するために、それぞれの特徴を知っておきましょう。 内科的治療 出血量が少なく、意識もしっかりしている軽度〜中等度のケースでは、手術を行わず薬物療法(内科的治療)が選択されます。 基本的には入院して絶対安静を保ちながら、血圧を下げる薬(降圧剤)や、脳のむくみを取る点滴を使用して症状の安定を図ります。 「手術をしなくて大丈夫なのか」と心配になるかもしれませんが、小さな出血であれば自然に吸収されるのを待つ方が、体への負担が少なく予後が良い場合も多いです。 この期間は、再出血を防ぐために血圧のコントロールを徹底することが何よりの治療となります。 外科的治療 出血量が多く脳への圧迫が強い場合や、命の危険が迫っている場合には、血腫を取り除くための外科手術が行われます。 手術の方法は、頭の骨を大きく開いて直接血腫を取り除く「開頭血腫除去術」と、小さな穴から器具を入れて吸い出す「内視鏡手術」の主に2種類です。 目的はあくまで「脳への圧迫を解除して命を救うこと」であり、一度壊れてしまった神経細胞を手術で元に戻せるわけではありません。 患者さまの年齢や体力、出血部位などを総合的に考慮し、医師と家族が相談した上で慎重に決定されます。 脳出血の看護は家族の支えが重要!治療には再生医療をご検討ください 脳出血後の生活は長期的なリハビリが重要となりますが、日々の変化を見守ってくれるご家族の存在こそが患者さまにとって心の支えとなります。 以下のポイントを押さえて、患者さまが回復できるようサポートすることが大切です。 毎日の観察と心のケアが回復のカギとなる 介護サービスも活用し、ご家族も無理をしない体制を作る 機能回復の新たな希望として「再生医療」を視野に入れる 専門家や公的なサービスを頼りながら、焦らず一日一日を積み重ねていくことが大切です。 また、懸命なリハビリを続けても改善しない場合は、損傷した脳細胞の改善が期待されている「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞の再生・修復を促す医療技術です。 以下の動画では、再生医療によって脳出血の後遺症が改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/FnSQ6Bw2Pvc?si=KqCMWbPxWK3vskkC 当院リペアセルクリニックでは、脳出血の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。
2025.12.26























