症例紹介
東京・大阪・札幌の3院で、変形性関節症、脳卒中後遺症、脊髄損傷など、さまざまな疾患で改善を実感された症例をご紹介します。
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- 関節の症例
- 手・足・肘関節の症例
- 幹細胞治療の症例
仕事を続けながら両手の親指の痛みを克服しつつある60代女性の母指CM関節症再生治療 「仕事中はテーピングを巻いても、ズキズキと痛くて辛い」——。介護と調理の仕事で手をよく使い、2年以上前から両方の親指の付け根の痛みに悩まされてきた60代女性の患者様。"リペア幹細胞"の投与により、10段階中10あった痛みが3ヶ月後には左0〜1、右2まで軽減。手術を避け、関節の動きを保ったまま改善を実感されています。 治療前の状態 2年以上前から両方の親指の付け根に痛みが出現 介護と調理の仕事で手をよく使うことが原因ではないかと考えられた 近隣の整形外科でレントゲン検査を受け、母指CM関節症と診断 仕事中はテーピングで対処していたが、ズキズキとした痛みは10段階中10と非常に強かった こちらの患者様は、2年以上前から出現した両方の親指の付け根の痛みで当院を受診されました。介護と調理の仕事で手をよく使うため痛みが出てきたのではないかとお話しされています。母指CM関節症とは、親指の付け根にあるCM関節の軟骨がすり減って痛みが出る障害です。ビンの蓋を開けるときなど、物を親指でつかむ動作で痛みが出やすく、40歳以降の女性に多いと言われています。 母指CM関節症では、注射や装具、内服などの保存的治療が行われ、効果がない場合には関節固定術や関節形成術が選択されます。ですが、関節固定術では親指の可動域が制限され、関節形成術では手の力が弱くなるという課題があります。患者様は仕事を続けながら痛みを取りたいと希望され、関節を温存したまま痛みの改善を目指す治療として"リペア幹細胞"の投与を選択されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>両母指CM関節に1,250万個ずつの"リペア幹細胞"を投与 両方の母指CM関節に、それぞれ1,250万個ずつの"リペア幹細胞"を投与いたしました。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 投与後1ヶ月で痛みが10段階中10から左1、右3へ大幅に軽減 2ヶ月後には左1・右2、3ヶ月後には左0〜1・右2とさらに改善 テーピングを巻いても辛かったズキズキとした痛みが大きく和らいだ 手術を避け、親指の動きを保ったまま改善を実現 投与後1ヶ月で、左右ともに10段階中10と非常に強かった痛みが、左1・右3まで軽減しました。その後も改善は続き、2ヶ月後には左1・右2、3ヶ月後には左0〜1・右2となっています。 テーピングを巻いてもズキズキと辛かった痛みに悩まされていた患者様が、手術をせず、親指の動きを保ったまま痛みから解放されつつあることは大きな変化です。母指CM関節は体重がかかる関節ではないため安静を保ちやすく、幹細胞投与の成績が良い部位と感じております。CM関節症でお悩みの方は、ぜひカウンセリングへお越しください。
2026.07.31 -
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞・脊髄炎などの症例
- 脳神経・脊髄の症例
- 幹細胞治療の症例
しびれが軽くなり踏ん張りがきくようになった60代男性の頚椎症性脊髄症術後再生治療 「歩きにくさや手のしびれが、少しでもよくなれば」——。7年前に頚椎症性脊髄症の手術を受けた後も、歩行のしづらさ・ふらつき・書字困難・手のしびれが残っていた60代男性の患者様。"リペア幹細胞"の脊髄内投与により、しびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくように。困難だった排尿も9割できるようになり、確かな手応えを感じられています。 治療前の状態 7年前に頚椎症性脊髄症の手術を受けたが、神経症状が残ってしまった 歩行のしづらさとふらつきが日常生活の負担に 字が書きにくく、手のしびれにも悩まされていた 手術で神経の圧迫は解除されたものの、神経の回復が止まってしまった状態 こちらの患者様は7年前に頚椎症性脊髄症のため手術を受けられましたが、その後も残る神経症状の治療のため当院を受診されました。症状は歩行のしづらさとふらつき、書字困難、手のしびれです。これらの症状が少しでもよくなればと、再生医療を希望されました。 神経機能の回復を狙って手術を行った後に回復が止まってしまった場合、現在の保険診療内では回復を促す根本的な治療法はありません。手術で神経の圧迫が解除されたにも関わらず症状が残ってしまった患者様に対して、当院では"リペア幹細胞"の脊髄内への直接投与をご提案しています。通常の点滴による投与では幹細胞が全身に散らばり、損傷した脊髄に届く数が少なくなってしまいます。脊髄内へ直接投与された幹細胞は髄液の流れに乗って損傷部位まで届くため、より多くの幹細胞で神経の修復を促すことができます。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 <治療内容>脊髄内に2,500万個の"リペア幹細胞"を計2回投与+2億個を1回点滴投与 脊髄内に"リペア幹細胞"2,500万個ずつを計2回投与し、あわせて慢性的な痛みに対して2億個の"リペア幹細胞"を1回点滴投与いたしました。手術や入院の必要はなく、外来での治療が可能です。 治療後の変化 1回目投与の1ヶ月後にはしびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくように 困難だった排尿が9割できるように改善 椅子からスムーズに立ち上がれるように 症状の改善に、大変喜んでいただけた 1回目の投与から1ヶ月後には、しびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくようになったと喜んでいただけました。困難だった排尿も9割できるようになり、椅子からスムーズに立ち上がれるようになっています。 手術後7年間残り続けた症状に対して、しびれ・筋力・排尿機能のそれぞれで改善の手応えが得られたことは大きな変化です。頚椎や腰椎の手術後にもなお、しびれ・痛み、筋力低下、歩行障害、膀胱直腸障害などの後遺症に苦しまれている患者様は、ぜひカウンセリングへお越しください。
2026.07.29 -
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞・脊髄炎などの症例
- 脳神経・脊髄の症例
- 幹細胞治療の症例
手足のしびれ消失で外出を再び楽しめるようになった70代男性の頚髄損傷再生治療 「もうこれ以上の回復は望めないのでは」——。半年前の転落事故で頚髄損傷を受傷した70代男性の患者様は、緊急手術の後も常に続く手足の辛いしびれに悩まされていました。"リペア幹細胞"の脊髄内投与により、2回目投与の半年後には手足のしびれが完全に消失。お出かけを再び楽しめるようになり、人生に希望が見えてきました。 治療前の状態 半年前の転落事故で頚髄損傷を受傷し、緊急手術で脱臼・骨折した頚椎の整復・固定を実施 受傷時は四肢がほとんど動かず、術後3ヶ月で足が少し動くようになったものの回復が止まってしまった 手足のしびれが常にあり、毎日辛い思いをされていた 「もうこれ以上の回復は望めないのでは」と不安な日々を過ごされていた こちらの患者様は半年前の転落事故により頚髄損傷を受傷されました。緊急手術で脱臼・骨折した頚椎の整復・固定が行われ、頚髄の圧迫は解除されましたが、後遺症が残ってしまいました。受傷時は四肢がほとんど動きませんでしたが、術後3ヶ月で少し足が動くようになりました。しかし、現在は回復が止まってしまったそうです。手足のしびれも常にあり、毎日辛い思いをされていました。 損傷した神経の回復は通常は数年で止まり、それ以上は望めないと言われています。現在の保険診療内では、いったん回復が止まってしまった神経の回復を再び促す治療法は残念ながらありません。手足の運動麻痺や知覚麻痺、排尿・排便機能の障害が後遺症として残り、場合によっては車椅子生活を余儀なくされます。そこで当院では、回復が止まった神経の回復を再び促す治療として"リペア幹細胞"の脊髄内への直接投与をご提案しました。通常の点滴による投与では幹細胞が全身に散らばり、損傷した脊髄に届く数が少なくなってしまいます。当院は脊髄内への幹細胞の直接投与について国から正式な認可を受けており、細い針を用いて痛みの軽減にも努めながら、損傷部位へより多くの幹細胞を届けています。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて神経の損傷を認めます <治療内容>脊髄内に2,500万個の"リペア幹細胞"を計2回投与 脊髄内に"リペア幹細胞"2,500万個ずつを計2回投与いたしました。手術や入院の必要はなく、腰部から細い針を用いて損傷した神経へ直接幹細胞を届けています。 治療後の変化 2回目投与の半年後には手足の辛いしびれが完全に消失 車椅子や車の助手席の振動で助長されていたしびれがなくなり、お出かけを楽しめるように 手の動きも少しずつ改善 不安な日々から、再び人生を楽しめる日々へ 2回目の投与から半年後には、常にあった手足の辛いしびれが完全になくなったそうです。それまでは車椅子や車の助手席での振動でしびれが助長されていましたが、しびれがなくなったことでお出かけを楽しめるようになりました。手の動きも少しずつ良くなっています。 「もうこれ以上の回復は望めないのでは」という不安を抱えていた患者様が、しびれから解放されて再び人生を楽しめるようになったことは大変意義のある変化です。脊髄損傷の後遺症で苦しまれている患者様のお力添えができるよう、今後も真摯に治療に取り組んでまいります。
2026.07.27 -
- 関節の症例
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
空手継続と人工関節回避を目指した60代男性の股関節再生治療 「痛みなく空手を続けたい。将来の人工関節は避けたい」——。20年以上空手を続けてきた60代男性の患者様は、5年前から右股関節の痛みに悩まされ、大好きな空手ができなくなっていました。"リペア幹細胞"の投与により、10段階中8あった痛みが投与後1ヶ月で3まで軽減。最終投与から4年が経過した現在も痛みは楽なまま、ご家族との海外旅行も楽しまれています。さらなる改善にも期待が持てる状況です。 治療前の状態 5年前から右股関節の痛みが出現し、近隣の整形外科で右変形性股関節症と診断 20年以上続けてきた空手で足に負担をかけてきたことが原因ではないかと考えられた 痛みのため大好きな空手ができなくなった 痛みは10段階中8。痛みなく空手を続けたい、将来の人工関節を回避したいという強い希望 こちらの患者様は5年前からの右股関節の痛みのため当院を受診されました。20年以上空手を続けてこられ、足に負担をかけてきたことが痛みの原因ではないかとお話しされています。痛みが出た当初に近隣の整形外科を受診し、右変形性股関節症と診断されました。最近では痛みのため空手ができなくなり、痛みなく空手を続けたい、将来の人工関節を回避したいと再生医療を希望されました。 変形が進んだ変形性股関節症では、通常は人工関節手術が選択されます。ですが、いったん人工関節にすると耐用性の問題からアクティブな活動がかなり制限されてしまいます。高い生活の質を保つという意味で、人工関節までの時間を延長すること、回避することは大変意義のあることです。そこで当院では、今ある痛みを取りつつ軟骨の再生を促し、将来の人工関節回避を目指す治療として"リペア幹細胞"の投与をご提案しました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンでは関節の隙間(関節裂隙)が消失し、骨頭の変形も認められました。 <治療内容>右股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計2回投与 右股関節に"リペア幹細胞"1億個を計2回投与いたしました。手術や入院の必要はなく、当院独自のピンポイント注射で軟骨の損傷部位へ確実に幹細胞を届けています。 治療後の変化 2回の投与後1ヶ月で痛みが10段階中8から3へ軽減 最終投与から4年が経過した現在も効果が持続 ご家族との海外旅行も楽しめるように 痛みの軽減とあわせて、将来の人工関節回避への希望が見えてきた 2回の投与を終えて1ヶ月後には、投与前に10段階中8であった痛みが3まで軽減しました。最終投与から4年が経過した頃には、患者様から「股関節の痛みが楽になって海外旅行も楽しめています」と、ご家族との旅行を楽しまれている近況をお知らせいただきました。 空手ができなくなるほどの痛みと将来の人工関節への不安を抱えていた患者様にとって、痛みを軽減しながら人工関節を回避する道筋が見えたことは大きな変化です。幹細胞治療の効果がいったん認められると、その効果が数年以上持続することを確認できた症例でもあります。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.07.25
蘇らせる
「再生医療」とは?
ケガをして傷がふさがる、傷跡が少しづつ薄くなる・・
当たり前のようですが、実はそこには細胞のチカラが働いています。
それはあなたの身体の細胞が、
弱ったところを修復するために皮膚になろう骨になろうとしているのです。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを
「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニック大阪院の特長
当クリニックは、 疾患・ 免疫・美容という分野すべてで自己細胞を用いた 最先端の医療を行うことができる国内でも珍しい部類の厚生労働省への届出が受理された医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、 冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないです。
大阪院はカフェのような落ち着いた雰囲気で治療を受けていただけるくつろぎの空間をご用意しております。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い安全性(化学薬品不使用)
- 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC - くつろぎの
空間
厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
各治療について、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を取得しています。
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「自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」
第二種 計画番号
PB5200026 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療」
第二種 計画番号
PB5190014 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療」
第二種 計画番号
PB5190015 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB5190016 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症・皮膚再生治療」
第二種 計画番号
PB5190018 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療」
第二種 計画番号
PB5200048 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療」
第二種 計画番号
PB5200007 -

「多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB5200037 -

「多血小板血漿を用いた筋腱炎・靭帯炎の治療」
第三種 計画番号
PC5200068 -

「多血小板血漿を用いた皮膚再生治療」
第三種 計画番号
PC5200082 -

「活性化NK細胞を用いた悪性腫瘍の予防の治療」
第二種 計画番号
PC5230075 -

「自己脂肪由来幹細胞+前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB5230070
























これによりまだ国内では認可の少ない、自己の幹細胞を点滴で体内に巡らせ内臓などを再生させる治療、「変形性関節症」などの再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与、さらにPRPや幹細胞を用いた肌の再生を、再生医療等安全確保法のもと、自由診療にて提供できるようになりました。自己の幹細胞を用いる再生医療は、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、治療の妥当性・安全性・医師体制・細胞加工管理体制など厳しく審査を行い、適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができ、そこで受理され番号を付与されて、ようやく治療を行うことが可能となります。
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岩井医師のブログ
スタッフブログ
トピックス
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- 再生治療
椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニアと診断されると、お酒を飲んでよいのか迷う方は少なくありません。 結論から言えば、飲酒そのものがヘルニアを直接悪化させる原因になるわけではありません。 ただし、服用している薬との組み合わせや手術後の時期、飲酒量によっては、控えるべき場面があります。 本記事では、ヘルニアと飲酒の関係、注意したい理由、飲酒を控えたほうがよいケース、回復に役立つ生活習慣について解説します。 お酒との付き合い方に悩んでいる患者様は、ぜひ参考にしてください。 ヘルニアでも飲酒が絶対に禁止されるわけではない ヘルニアと診断されても、飲酒が一律に禁止されるわけではありません。 椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じる疾患です。 アルコールが椎間板そのものを変性させたり、飛び出した部分を大きくしたりするわけではないため、飲酒を病気の直接的な原因と考える必要はありません。 問題になるのは、飲酒によって生じる別の影響です。 具体的には、治療で使う薬との相互作用、痛みの感じ方の変化による無理な動作、回復に必要な睡眠の質の低下などが挙げられます。 つまり、判断の基準は「ヘルニアだから飲めない」ではなく、「今の治療状況で飲んで問題がないか」という点にあります。 ヘルニアで飲酒するときに注意したい理由 飲酒が治療や症状に影響する理由は、大きく2つあります。 痛み止めや筋弛緩薬との飲み合わせに注意 飲み過ぎは炎症や睡眠の質に影響する可能性がある ここでは、それぞれの理由を詳しく解説します。 痛み止めや筋弛緩薬との飲み合わせに注意 最も注意が必要なのが、服用中の薬とアルコールの組み合わせです。 ヘルニアの保存療法では、以下のような薬が使われます。 薬の種類 飲酒で高まる主なリスク 消炎鎮痛薬(NSAIDs) ・胃粘膜への負担が重なる ・胃痛や胃腸障害、消化管出血のリスク アセトアミノフェン ・肝臓への負担が増える ・肝機能障害のリスク 筋弛緩薬 ・眠気やふらつきが強まる ・転倒につながるおそれ 神経障害性疼痛治療薬 ・めまい、傾眠が強く出る ・判断力や運動機能の低下 睡眠薬・抗不安薬 ・中枢神経の抑制が強まる ・併用は避けるべき組み合わせ とくに睡眠薬との併用は危険で、アルコールは中枢神経を抑制する働きがあるため薬の作用を増強してしまいます。 ※参照:厚生労働省「薬局における疾患別対応マニュアル」 睡眠剤との併用では昏睡状態に陥る危険性も指摘されており、薬を常用している場合は医師に相談することが勧められています。 ※参照:公益社団法人アルコール健康医学協会「アルコール 薬と一緒は危険です」 ここで避けたいのが、お酒を飲むために薬を自己判断で飛ばすという選択です。 痛みのコントロールが乱れると動作に無理が生じ、かえって症状の悪化につながります。 飲み過ぎは炎症や睡眠の質に影響する可能性がある 過度の飲酒は、回復の土台となる睡眠と体調に影響します。 アルコールは寝つきをよくするように感じられますが、睡眠の後半では眠りが浅くなり、途中で目が覚めやすくなります。 痛みがある時期は睡眠が乱れやすく、そこに飲酒が重なると休息の質がさらに低下します。 また、アルコールには利尿作用があるため、飲み過ぎは脱水を招きます。 椎間板は水分を多く含む組織であり、体の水分バランスが崩れることは望ましくありません。 さらに、酔って痛みを感じにくくなった状態では、普段なら避ける無理な姿勢や動作をとってしまい、翌日に痛みが強まることもあります。 手術後はいつから飲酒できる? 手術後は、一定期間の禁酒が一般的です。 理由は以下のとおりです。 飲酒によって血流が増え、創部の出血や腫れにつながるおそれがある 術後に処方される鎮痛薬や抗菌薬との相互作用が生じる 創部の治癒や炎症の回復に影響する可能性がある ふらつきによる転倒が、術後の脊椎に負担をかける 再開できる時期は、術式や創部の状態、内服している薬の種類によって異なります。 内視鏡を用いた低侵襲な手術と、固定術のように骨の癒合を待つ手術とでは、経過の見方が変わるためです。 「いつから飲めますか」という質問は、退院時や外来のタイミングで主治医に確認しておきましょう。 自己判断で早めに再開すると、回復の妨げになるおそれがあります。 ヘルニア治療中に飲酒を控えたほうがよいケース 以下に当てはまる場合は、飲酒を控えることが望ましいと考えられます。 発症直後で痛みやしびれが強い急性期 睡眠薬や抗不安薬を服用している 鎮痛薬を毎日服用している 手術を受けてから日が浅い 肝機能障害や胃潰瘍などを合併している ブロック注射を受けた当日 とくに急性期は炎症が強く出ている時期であり、体を回復に向かわせることを優先したい段階です。 また、肝機能に問題がある方や胃潰瘍の既往がある方は、薬の代謝や胃粘膜への負担という面で影響を受けやすくなります。 飲酒を再開する場合も、まずは少量から様子を見て、痛みやしびれの変化を確認しましょう。 ヘルニアを改善するための生活習慣 回復に大きく関わるのは、飲酒の有無よりも日々の過ごし方です。 医師や理学療法士の指導のもとで運動療法やストレッチを続ける 中腰や長時間の同一姿勢を避け、こまめに体勢を変える 適正体重を保ち、腰椎への負担を減らす 禁煙に取り組む 十分な睡眠時間を確保する この中でとくに意識したいのが禁煙です。 たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、もともと血流に乏しい椎間板への栄養供給をさらに妨げると考えられています。 また、座っている姿勢は立位より椎間板にかかる圧力が高くなるため、デスクワークが中心の方は30〜60分ごとに立ち上がる習慣をつけましょう。 お酒を控えることに意識を向けるより、これらの積み重ねのほうが症状の改善につながります。 病院へ相談したほうがよいケース 次のような場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。 飲酒した翌日に痛みやしびれが強くなる 処方薬との飲み合わせに不安がある 薬を飲みながら飲酒してしまった 飲酒量を自分でコントロールできない 薬との組み合わせについては、かかりつけの薬局で薬剤師に相談する方法もあります。 お薬手帳を持参すれば、複数の薬を含めた総合的な確認ができます。 一方で、以下の症状は飲酒とは無関係に緊急性が高いサインです。 足に力が入らない、つまずきやすくなった しびれの範囲が急に広がった 尿が出にくい、便が出ない、股のまわりの感覚が鈍い これらは神経の圧迫が強まっている可能性があるため、速やかに整形外科を受診してください。 損なわれた組織・臓器の機能改善を目指す再生医療という選択肢 椎間板ヘルニアの標準治療は、薬物療法やリハビリなどの保存療法と、改善しない場合の手術です。 再生医療は、椎間板ヘルニアに対して標準治療として位置づけられている治療ではありません。 一方で、椎間板の変性が関係する椎間板性腰痛などを対象に、幹細胞やPRPを用いた治療の研究・実施が進められています。 再生医療は、患者様ご自身の脂肪から採取・培養した幹細胞などを活用し、傷んだ組織の修復や痛みの軽減を目指す治療法です。 ただし、適応となる病態は限られており、有効性についても検証が続けられている段階です。 保存療法を続けても改善しない場合の選択肢として関心がある方は、主治医の診断を確認したうえで、再生医療に精通した医師から十分な説明を受けて検討しましょう。 詳しくはヘルニアの再生医療についてをご覧ください。 まとめ|ヘルニアでは薬や治療状況を考慮して飲酒を判断しよう ヘルニアそのものは飲酒によって直接悪化する疾患ではありませんが、治療中は薬との相互作用という現実的なリスクがあります。 鎮痛薬や筋弛緩薬、睡眠薬を服用している時期は、眠気やふらつき、胃腸や肝臓への負担が強まるおそれがあるため注意が必要です。 お酒を優先して薬を自己判断で中断すると痛みの管理が崩れるため、その選択は避けましょう。 飲酒の可否や再開時期に迷う場合は、主治医や薬剤師に相談するのが確実です。 一方で、保存療法を続けても痛みやしびれが改善しない場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 ヘルニアに対する再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニックの公式サイトでもご紹介していますので、手術以外の選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.07.31 -
- その他
親指の付け根が痛み、「そのうち治るだろう」と様子を見ている方も多いのではないでしょうか。 結論として、母指CM関節症がひとりでに治ることは基本的に期待できません。 すり減った軟骨は自然に元へ戻らないため、痛みが引いたように感じても、負担のかかる使い方を続ければ再び悪化しやすくなります。 ただし、適切な保存療法によって痛みを和らげ、進行を抑えることは十分に期待できます。 本記事では、自然治癒しにくい理由と放置するリスク、治療法とセルフケアを整理して解説します。 母指CM関節症は自然治癒することは少ない 母指CM関節症は、親指の付け根にある第1手根中手骨関節(CM関節)の軟骨がすり減って起こる変性疾患です。 この関節は親指を他の指と向き合わせてつまむ動作を可能にする大きな可動域を持つ分、使い過ぎや加齢に伴って軟骨が摩耗しやすいとされています。 ※参照:日本整形外科学会「母指CM関節症」 骨折のように組織が再生して元通りになる性質のけがとは異なり、一度摩耗した関節軟骨が自力で修復されることはほとんどありません。 そのため治療の目標は「元の関節に戻すこと」ではなく、痛みを抑えて機能を保ち、進行を緩やかにすることに置かれます。 この点を理解しておくと、装具や生活の工夫を続ける意味が見えやすくなります。 母指CM関節症が自然治癒しにくい理由 軟骨には血管が通っておらず、栄養は関節液から受け取っています。 そのため損傷しても修復に必要な材料が届きにくく、他の組織に比べて再生する力が乏しいという性質があります。 さらに、軟骨がすり減ると関節を支える靭帯がゆるみ、亜脱臼のような不安定さが生じます。 不安定になった関節では動かすたびに骨同士が擦れ合い、摩耗がさらに進むという悪循環に陥ります。 加えて、親指は字を書く、物をつかむ、ふたを開けるなど日常のあらゆる場面で使うため、安静を保ちにくい部位でもあります。 「休ませたくても休ませられない」という事情が、症状を長引かせる大きな要因です。 放置するとどうなる? 初期は、瓶のふたを開けるなど力を入れたときだけ痛む段階です。 この時点で対処せずに使い続けると、次のような変化が現れることがあります。 何もしていなくてもズキズキ痛む(安静時痛) つまむ力や握力が落ち、物を落としやすくなる 親指の付け根が膨らみ、見た目にも変化が出る 親指が開きにくくなり、大きな物をつかみにくくなる 指先の関節が曲がり手前の関節が反る変形が生じる 変形が固定してしまうと、保存療法だけでは改善が難しくなります。 症状が軽いうちに対処を始めるほど、選べる治療の幅は広くなります。 母指CM関節症の治療法 治療は保存療法が基本で、改善しない場合に手術が検討されます。 装具療法・安静・生活指導 薬物療法・リハビリテーション 手術が検討されるケース ここでは、それぞれの内容を解説します。 装具療法・安静・生活指導 治療の中心となるのが、CM関節を保護する軟性装具の装着です。 装具のほか、固めの包帯を親指から手首にかけて8の字型に巻いて動きを制限する方法もとられます。 あわせて、強くつまむ動作を減らす使い方の見直しが欠かせません。 ふたを開ける道具を使う、持ち手の太いペンに替えるなど、関節への負担を分散する工夫が有効です。 薬物療法・リハビリテーション 痛みが強いときは、消炎鎮痛剤入りの貼り薬を用い、それでも不十分な場合は内服薬や関節内注射が行われます。 リハビリテーションでは、親指の可動域を保つ運動や、関節を支える筋肉を鍛える訓練を行います。 装具とリハビリを組み合わせることで、痛みが和らぎ機能が改善する方は少なくありません。 手術が検討されるケース 保存療法を続けても痛みが取れない場合や、変形が進んで日常生活に支障が大きい場合には手術が検討されます。 ゆるんだ靭帯を作り直す靭帯再建術や、関節の形を整える関節形成術などが選択肢となります。 手術を受けるかどうかは、痛みの程度と生活での困りごとを踏まえて主治医と相談して決めていきます。 自宅でできるセルフケア 日常生活では、親指に強い力をかけない工夫が最も効果的なセルフケアになります。 ふたを開けるときはオープナーを使う 重い物は指先ではなく手のひら全体で支える 雑巾を絞る動作は避け、押して水を切る 入浴時や蒸しタオルで手を温め、血行を促す 作業の合間に手を休める時間をつくる ただし、自己流のストレッチや強いマッサージは症状を悪化させることがあります。 運動を取り入れる場合は、医師や理学療法士の指導を受けたうえで行ってください。 また、痛みが強い時期に無理に動かすと炎症が長引くため、まずは安静を優先しましょう。 病院を受診する目安 次のような場合は、早めに整形外科を受診してください。 親指の付け根の痛みが数週間以上続いている ふたを開ける、つまむ動作がつらい 付け根が膨らんできた、親指が開きにくい 安静にしても痛みが引かない 市販の湿布やサポーターで改善しない 診察ではレントゲン検査で関節の隙間や骨棘の有無を確認し、進行度に応じた治療を選択します。 親指の付け根の痛みは、ドケルバン腱鞘炎や関節リウマチなど別の病気でも起こるため、自己判断は禁物です。 リウマチとの鑑別には血液検査が用いられることもあります。 損なわれた組織・臓器の機能改善を目指す再生医療という選択肢 母指CM関節症の標準治療は、装具療法や薬物療法などの保存療法と、改善しない場合の手術です。 再生医療はこれらに代わる確立された治療法ではなく、母指CM関節症に対する有効性が十分に証明された段階には至っていません。 一方で、変形性関節症全般に対してはPRP療法や幹細胞治療の研究が進められ、自由診療として行われている領域もあります。 再生医療は、患者様ご自身の血液成分や幹細胞を用いて、損傷した組織の修復をサポートすることを目指す治療法です。 検討する場合も、まずは整形外科で進行度を評価してもらい、保存療法を十分に試したうえで、再生医療に精通した医師から説明を受けることが前提となります。 まとめ|母指CM関節症は早めの治療で進行を抑えることが大切 母指CM関節症は関節軟骨がすり減る変性疾患であり、自然に元の状態へ戻ることは期待しにくい病気です。 それでも、装具で関節を保護し、強くつまむ動作を減らし、リハビリを続けることで痛みの軽減と進行の抑制は十分に目指せます。 一方で放置すると、安静時の痛みやつまむ力の低下、関節の変形へと進み、治療の選択肢が狭まっていきます。 親指の付け根の痛みが数週間以上続く、付け根が膨らんできたという場合は、自己判断で様子を見ず整形外科を受診してください。 変形が固定する前に手を打てるかどうかが、その後の使いやすさを大きく左右します。 関節領域の再生医療に関心のある方は、当院(リペアセルクリニック)公式LINEの情報も参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.07.31 -
- その他
排便時に血が出たとき、多くの方がまず思い浮かべるのが痔(じ)です。 実際、血便の原因として痔は非常に多いものの、大腸がんでも同じように便に血が混じる症状が現れます。 両者は原因も治療法もまったく異なりますが、出血という症状だけで区別することは専門医でも困難です。 本記事では、大腸がんと痔の違いや症状の特徴、自己判断が危険な理由、受診の目安について解説します。 血便に気づいて不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。 大腸がんと痔は症状が似ているが原因も治療法も異なる 大腸がんと痔は、どちらも血便を起こしますが、まったく別の病気です。 痔は、肛門周辺の血管がうっ血して膨らんだり、皮膚が切れたりすることで起こる良性の疾患です。 一方の大腸がんは、大腸の粘膜から発生した悪性腫瘍が壁の深くへ広がっていく病気で、放置すればリンパ節や他の臓器へ転移します。 治療も、痔では軟膏や生活習慣の改善が中心となるのに対し、大腸がんでは内視鏡治療や手術、薬物療法が必要です。 それにもかかわらず両者が混同されやすいのは、初期の大腸がんがほとんど無症状で、最初に現れる変化が出血であることが多いためです。 実際、国立がん研究センターも、便に血が混じる症状は痔などの良性の病気でも起こるため、自己判断せず早めに受診するよう呼びかけています。 ※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター「大腸がん(結腸がん・直腸がん)について」 大腸がんと痔の違いを比較 まずは、両者の一般的な特徴を比較して確認しておきましょう。 項目 痔/大腸がん 出血の色 ・鮮やかな赤色が多い ・暗赤色や黒っぽい色のこともある 出血の様子 ・便の表面や紙に付く、ポタポタ落ちる ・便に混ざり込んでいることが多い 痛み ・切れ痔では強い痛みを伴う ・痛みを伴わないことが多い 便の変化 ・基本的に太さや回数は変わらない ・便が細くなる、便秘と下痢を繰り返す 全身症状 ・ほとんどない ・貧血、体重減少、倦怠感が出ることがある 主な治療 ・軟膏、坐薬、生活習慣の改善、手術 ・内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療 痔でみられやすい症状 大腸がんでみられやすい症状 ここでは、それぞれの症状の特徴を詳しく解説します。 痔でみられやすい症状 痔は大きく、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)の3種類に分けられます。 いぼ痔では、排便時に鮮やかな赤い血がポタポタ落ちる、便器が赤くなるといった出血がみられます。 切れ痔では、硬い便が通ることで肛門の皮膚が裂け、排便時に鋭い痛みを伴うのが特徴です。 また、肛門の外に膨らみを触れる、排便後に何かが出てくる感じがする、かゆみや違和感があるといった症状も痔でよくみられます。 いずれも肛門の出口付近で起こる出血のため、便そのものに血が混ざるというより、便の表面や紙に付着する形になりやすい傾向があります。 大腸がんでみられやすい症状 大腸がんは、早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。 進行すると、便に血が混じる血便や下血、便の表面への血液の付着が現れ、さらに慢性的な出血による貧血、腸が狭くなることによる便秘や下痢、便が細くなる、残便感、腹部の張りといった症状が生じることがあります。 ※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター「大腸がん(結腸がん・直腸がん)について」 出血の色は、がんができた場所によって変わります。 肛門に近い直腸やS状結腸では鮮やかな赤色になりやすく、大腸の奥のほうでは血液が腸内に留まる時間が長くなるため、暗い赤色や黒っぽい便になることがあります。 そして重要なのが、これらの出血の多くは痛みを伴わないという点です。 「痛くないから軽症だろう」という判断は成り立ちません。 血便だけでは見分けられない理由 血便の色や出方には傾向がありますが、それだけで病気を特定することはできません。 理由は主に3つあります。 直腸やS状結腸のがんでは、痔と同じ鮮やかな赤い出血になる 痔を持っている方が、同時に大腸がんを発症していることがある 大腸がんの出血は量が少なく、目に見えない場合がある とくに注意したいのが2つ目です。 痔は成人の多くが経験する一般的な疾患であり、大腸がんと併存することは決して珍しくありません。 「以前から痔があるから、今回の出血も痔だろう」という判断が、発見の遅れにつながるケースがあります。 また、便潜血検査で陽性となった場合も同様です。 痔があると陽性になりやすいのは事実ですが、それを理由に精密検査を見送ると、その裏に隠れた病変を見逃すおそれがあります。 大腸がんを疑うサイン 出血以外に、以下のような変化が重なっている場合は注意が必要です。 便が以前より細くなった 便秘と下痢を繰り返すようになった 排便してもすっきりしない残便感が続く ダイエットをしていないのに体重が減った めまいや立ちくらみなど貧血の症状がある 腹痛やおなかの張りが続いている これらは、腫瘍によって腸の内側が狭くなったり、慢性的に出血が続いたりすることで生じる変化です。 とくに便通のリズムや便の形が「ここ数か月で明らかに変わった」という場合は、受診を検討する目安になります。 ただし、繰り返しになりますが、大腸がんは早期には無症状であることがほとんどです。 症状がそろってから受診するのではなく、気になる変化があった時点で相談することが早期発見につながります。 病院ではどのような検査を行う? 医療機関では、問診で出血の状況や便通の変化を確認したうえで、必要な検査を組み合わせます。 検査 わかること 視診・直腸指診 肛門周囲の痔の有無、直腸下部のしこりの有無 便潜血検査 目に見えない微量の出血の有無 大腸内視鏡検査 大腸全体の粘膜を直接観察し、病変の有無と場所を確認 生検(病理検査) 採取した組織を調べ、良性か悪性かを確定する 血液検査 貧血の程度や全身状態の把握 痔と大腸がんを正確に区別するうえで中心となるのが、大腸内視鏡検査です。 肛門の診察だけでは大腸の奥の病変を確認できず、痔が見つかったからといって大腸がんがないと言い切ることはできません。 内視鏡検査では、その場で組織を採取して調べたり、ポリープを切除したりできる点も大きな利点です。 早めに受診したほうがよい症状 以下に当てはまる場合は、自己判断せず消化器内科や消化器外科、肛門科を受診してください。 血便が何度も繰り返される、または続いている 40歳以上で初めて血便が出た 黒っぽい便や暗赤色の便が出た 体重減少や貧血、倦怠感を伴っている 便が細くなる、便通が明らかに変わった 便潜血検査で陽性と判定された 受診の際は、出血がいつから続いているか、色や量はどうか、痛みの有無、便通の変化などを伝えられるよう整理しておくとスムーズです。 大腸がんは早期に発見できれば、内視鏡での切除だけで治療が完了することもあります。 「たかが痔」と考えて受診を先延ばしにすることが、選べる治療の幅を狭めてしまいます。 損なわれた組織・臓器の機能改善を目指す再生医療という選択肢 痔の治療に再生医療が用いられることは一般的ではありません。 また、大腸がんの標準治療も、内視鏡治療・手術・薬物療法・放射線治療が中心です。 一方で、患者様ご自身の免疫細胞を採取・培養し、活性化させて体内へ戻すことでがん細胞への攻撃力を高めることを目指す免疫細胞療法など、細胞を用いた治療の研究は進められています。 ただし、これらは標準治療を補完する位置づけであり、検査や標準治療に代わるものではありません。 血便の原因を確かめないまま細胞療法に期待するという選択は、早期発見の機会を失うことにつながります。 関心がある場合も、まずは検査で原因を明らかにし、主治医の治療方針を確認したうえで、再生医療に精通した医師に相談してください。 詳しくは免疫細胞療法についてをご覧ください。 まとめ|血便があるときは痔と決めつけずに検査を受けよう 痔と大腸がんはどちらも血便を起こすため、出血の色や痛みの有無だけで見分けることはできません。 痔を持っている方が大腸がんを併発することもあり、「いつもの痔だろう」という判断が発見の遅れにつながります。 血便が続く場合、便通や便の形が変わった場合、体重減少や貧血を伴う場合は、早めに医療機関で大腸内視鏡検査などの検査を受けましょう。 原因がはっきりすれば、痔であれば適切な治療とセルフケアに進めますし、万一がんであっても早い段階なら治療の選択肢は広く残されています。 なお、がんの治療分野では、ご自身の免疫細胞を活用する免疫細胞療法などの研究も進められています。 再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニックの公式サイトでもご紹介していますので、標準治療とあわせた選択肢に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.07.31 -
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大腸がんと診断されると、「何を食べればよいのか」「これは食べてはいけないのか」と迷われる方は少なくありません。 結論として、大腸がんに一律の禁止食品はなく、治療内容と体調に合わせて食事を調整することが基本となります。 大切なのは、特定の食品を避けることよりも、必要なエネルギーとたんぱく質を確保して栄養状態を保つことです。 本記事では、治療中・手術後・抗がん剤治療中それぞれの食事の工夫と、再発予防を意識した食生活を解説します。 大腸がんでは病状や治療内容に合わせた食事が重要 「がんに効く食べ物」「がんを悪化させる食べ物」といった情報を目にすることがありますが、特定の食品だけでがんを治したり進行を止めたりできるわけではありません。 治療中の食事に求められる役割は、体力と栄養状態を保ち、予定どおり治療を続けられる状態を維持することです。 体重が減り栄養状態が悪化すると、手術後の回復が遅れたり、薬物療法の継続が難しくなったりすることがあります。 また、必要な調整は治療の段階によって変わります。 手術前後は腸への負担を考慮した内容に、抗がん剤治療中は副作用に合わせた工夫にと、その時々に合わせて柔軟に考えていきましょう。 大腸がん治療中の食事のポイント 治療中に意識したい基本は、次の3点です。 たんぱく質とエネルギーを十分に摂る 体調に合わせて食べやすい工夫をする 十分な水分補給を心掛ける ここでは、それぞれのポイントを解説します。 たんぱく質とエネルギーを十分に摂る たんぱく質は、傷の回復や筋肉の維持に欠かせない栄養素です。 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品を毎食に少しずつ取り入れると、無理なく量を確保できます。 食べる量が減っているときは、汁物に卵を落とす、料理に油やマヨネーズを加えるなど、少量でもエネルギーを補える工夫が役立ちます。 体調に合わせて食べやすい工夫をする 食欲が落ちているときは、1日3食にこだわらず、少量を回数を分けて食べる方法が取り入れやすくなります。 吐き気があるときは冷ました料理のほうがにおいを感じにくく、口内炎があるときは熱いもの・酸味・香辛料を控えるとつらさが和らぎます。 「食べなければ」と気負いすぎず、食べられるものから口にすることを優先してください。 十分な水分補給を心掛ける 下痢や嘔吐、発熱があると、思っている以上に水分が失われます。 水やお茶に加えて、経口補水液やスープなど電解質を含むものを取り入れると脱水を防ぎやすくなります。 一度に多く飲むと負担になるため、こまめに少しずつ飲むことを心がけましょう。 手術後の食事で気を付けること 大腸の手術を受けた後も、通常は退院後に食事の制限は設けられません。 ただし、食物繊維の多い海藻類やゴボウ・タケノコなどの野菜、揚げ物のように油の多い料理は、手術後しばらくは避けることがすすめられています。 ※参照:国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)療養」 これは腸閉塞を防ぐための配慮であり、体調の回復に合わせて徐々に通常の食事へ戻していきます。 食べ方の面では、ゆっくりよく噛み、腹七〜八分目を心がけることが大切です。 なお、大腸を切除しても栄養の吸収に大きな影響が出たり体重が大きく減ったりすることはほとんどないとされているため、過度に心配する必要はありません。 制限の期間や内容は手術の範囲によって異なるため、必ず主治医の指示を確認してください。 抗がん剤治療中に起こりやすい症状と食事の工夫 薬物療法中は副作用に応じて食べ方を変えると、負担が軽くなります。 症状 食事の工夫 吐き気・嘔吐 冷ました料理でにおいを抑える ・少量を回数に分けて食べる 味覚の変化 だしや酸味を活用する ・金属味が気になるときは木製の食器を使う 下痢 消化のよいものを選び、水分と電解質を補う ・冷たいもの、脂質の多いものは控える 便秘 水分と食物繊維を意識する ・体調に応じて軽く体を動かす 口内炎 やわらかく、刺激の少ない味付けにする 症状が強いときは食事の工夫だけで抱え込まず、副作用として主治医や看護師に伝えてください。 吐き気止めや整腸剤など、薬で和らげられる症状も少なくありません。 再発予防のために意識したい食生活 再発予防の観点では、特定の食品を足し引きするより、全体のバランスを整えることが基本となります。 野菜・果物・全粒穀物を組み合わせて食べる 加工肉や赤身肉の食べすぎを避ける 飲酒は控えめにし、禁煙する 適正体重を維持する 無理のない範囲で体を動かす習慣をつくる 一方で、特定の食品やサプリメントだけで再発を防げるという科学的な根拠はありません。 高額な健康食品をすすめられた場合は、購入前に主治医や薬剤師に相談してください。 治療中の薬に影響するサプリメントもあるため、自己判断での使用は避けましょう。 食事だけで改善しないときは栄養相談も活用する 食べられない状態が続く、体重が減り続けるといった場合は、食事の工夫だけで解決しようとせず専門職に相談しましょう。 多くのがん診療連携拠点病院では、管理栄養士による栄養指導を受けられます。 少量で効率よくエネルギーやたんぱく質を補える栄養補助食品を提案してもらえることもあります。 また、「がんに悪い」と考えて自己判断で食事制限を行うことは避けてください。 必要な栄養が不足すると体力が落ち、治療の継続そのものが難しくなる場合があります。 食事の悩みは、がん相談支援センターで相談することもできます。 損なわれた組織・臓器の機能改善を目指す再生医療という選択肢 大腸がんの標準治療は、手術・薬物療法・放射線治療です。 食事療法でがんを治すことはできず、再生医療も大腸がんに対する治療として有効性が確立されたものではありません。 細胞を用いた治療法の研究は進められていますが、現時点では標準治療に代わる選択肢とはいえない段階にあります。 食事や生活習慣の役割は、あくまで標準治療を続けられる体調を支えることにあります。 治療方針に迷いがあるときは、主治医への相談やセカンドオピニオンを活用してください。 まとめ|大腸がんの食事は栄養バランスと継続が大切 大腸がんの食事に一律の禁止食品はなく、治療内容と体調に合わせて調整していくことが基本となります。 治療中はたんぱく質とエネルギーを確保し、食欲が落ちているときは少量を回数に分けるなど、食べやすい形に変えていきましょう。 手術後は腸閉塞を防ぐために一時的に控える食品がありますが、回復に合わせて通常の食事へ戻していけます。 再発予防では、特定の食品やサプリメントに頼らず、バランスのよい食事と適正体重の維持を続けることが現実的な取り組みです。 体重が減り続けるときや食べられない日が続くときは、抱え込まず管理栄養士やがん相談支援センターに相談してください。 食事は治療を支える土台であり、無理なく続けられる形を主治医や管理栄養士と一緒に見つけていくことが、回復と生活の質の維持につながります。
2026.07.31























